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年末年始は鬼平犯科帳をやっていたので

 10代目松本幸四郎の鬼平を初めて観ました。 なんというか、市川染五郎ってこんな顔してたっけ?と気になって仕方がないぐらい頬のあたりが不自然でした。 アフタートークで見ると特に気にならないので、そういう芝居なのかな?と思ったのですが、同時期に放送されていた中村吉右衛門版を観てみると、どうもこちらを意識してこういう顔をしているっぽい? 長谷川平蔵の芝居で言うと、中村吉右衛門の平蔵は軽妙洒脱な感じが魅力の一つだったと思いますが、松本幸四郎の平蔵はどうも固い。 松本幸四郎が軽い演技をすると、華やかすぎる顔のせいか軽くなりすぎるからだと思いますが、あまりにも地味な感じに。 地味といえば、中村吉右衛門版に比べると松本幸四郎版はどうも演出が地味。ジプシーキングスを流すわけにはいかないだろうが、もうちょっと演出を工夫してほしかった。 そんな中でも目立っていたのが木村忠吾役の浅利陽介です。 尾美としのりの忠吾はかなりのはまり役だったので新キャストは大変だろうと思いましたが、尾美としのりとは別のベクトルでピッタリ、という感じです。 相棒でも活躍されていますが、すごい役者さんですね。 キャストで言うと残念だったのは、おまさ役です。 さすがに梶芽衣子と比べられるのは荷が重いとは思いますが、なんというか、時代劇にはむいてないのでは? 全体的に言うと、これがフジテレビの水曜20時に放送されていたら、鬼平犯科帳はここまでの人気コンテンツにはなってなかっただろうな、という感じです。 面白くないわけじゃないですが。