はじめての電子内容証明

訪問販売が来たら即警察に通報、セールスの電話なら受話器を外したまま放置、といった母親の教えを受けて育った放置さんは迷惑商法の類には敏感です。
先日、認知症の老人が訪問販売でメガネを何個も買わされて困っているという話を聞いたので、そんなもんクーリングオフで一発ですよと一切を請け負う事にしました。
といっても、解約する旨の文書を書いて、内容証明で相手に送り付ければいいだけの話です。
ところが、その日はあいにく土曜日だったので郵便局は営業していません。
クーリングオフは8日間という期限がありますから、ギリギリでやると万が一という事もありますので早目が吉です。

そこで電子内容証明サービスを利用することにしました。
で、色々あって最終的には無事送れたのですが、専用ソフトウェアのなんだかよくわからない仕様でつまづきまくりました。

 ・64bitOSには対応していない。
   ソフトの内容的にはWOWで十分動きそうですが、インストーラーに蹴られます。

 ・Print Spoolerサービスが起動していないと、インストールがつまづく。
   仮想プリンタを使って画像を変換する仕様なので必要になります。

 ・OSによって必要なワープロソフトのバージョンが違う。
   これも問題だと思いますが、

 ・専用ソフトウェア+Wordが必ずセットでインストールされてなくてはいけない。
   Win7+Word2010で文書を作って、XPにインストールした専用ソフトウェアを使って変換しようとしても「イメージ、線分、文字装飾が設定されています」というエラーが表示されて変換できません。
   XPにもWord2003のインストールが必要なのです。そして、

 ・Visual Basic for Applicationsのインストールも必要です。
   専用ソフトウェアがあるのに、なぜスクリプト言語を使う。

 ・XPではフォントのアップデートをアンインストールしないと文字化けします。
   KB927489のアンインストールが必要です。

で、出来上がったファイルをWebのフォーム上から送信するという、脱力しまくりな「e内容証明ソフトウェア」ですが。
無事に解決したので良しとしましょう。

それにしても、プロはこの程度のことに3万だの5万だの、あるいはもっと取るらしいですから、悪質業者よりたちが悪いかもしれませんね。
今回の件では、私は内容証明の料金1170円も受け取りませんでしたが。

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